J-CD HORIZON インタビュー



―――レミオロメンがニューアルバム「HORIZON」を発表しました。
前作「ether」で、脇にとらわれないカラフルなサウンド作りに挑み、
大きな飛躍を遂げたレミオロメン。
この作品もその成果を更に推し進めた
スケールの大きな作品になっています。

藤:選曲した時にもうなんかこう・・・
凄い楽しいアルバムなんじゃないかなっていうのがあって
凄く僕達も自信を、こう、感じながら作れたアルバムでしたね。

前:いや、ワクワクした!初期衝動そうだったじゃないですか?
音楽、初めてレコードを買った時とか、CDを買った時の。
そういう気分で音楽できたのは久し振りだったな、と思って。

―――デビュー前からストリートな3Pサウンドで高い評価を受けていたレミオロメン。
しかし、そこにとらわれ過ぎていた時期もあったようです。

神:僕達3人で毎日昼間に集まって夕方までリハーサルして
週末ライブして、ほんとずっとそれだけだったんで、
他の音を入れるとか、そういうことをあまり考えてなくて

前:「ether」ってアルバムで初めてダイビングもので、
ストリングスとかベルとかオルガンだったりとか
3人以外の音を入れてくっていう時に、1つこう、壁が壊れていくんですけど、
でもそういうことで、ほんとにまた音楽がまた楽しくなっていったんですよね。

藤:自分像とかバンド像とか、そういうイメージを超えてきた
あのー、ここ何年かだったなと思うんですよね。
壁はどこにもないっていうことが言える
レミオロメンになってきたというか。

―――確かにこのアルバムでは、自由で軽快な楽曲が増えました。
CMでも流れている「明日に架かる橋」のように、
ユーモラスなナンバーも登場しています。

藤:実は2年前からある曲なんですよね。
で、「夢見てok」とか言ってるんですけど、
当時の僕達がそんなこと言っていいのかなっていうのが
いや、その時は1番ね、リアルじゃないなと思って

前:今はもう気分も全然違うし

神:okだ

藤:あぁ、そう。「おバカもok」って歌えなかったよね。

前&神:うんうん

藤:でも基本的にまあ凄く真面目なバンドというか
真面目になっちゃうバンドなんですけど
1本その緊張の糸がチョキンと切れれば

前:うん、そうそうそう。

藤:かなりのね、かなりのおバカ度でね

前:毎晩酒浸りですからね。

藤&神:ははは(笑)

藤:いや、そんなことはない(笑)

前:治がね!

神:俺飲まねえよ、そんな

全:笑

前:普通の人間ってことだよね

藤:うん

前:学ぶ時もあれば、締まってる時もあるし
そういうのをやっぱ全部出せてるアルバムだと思う。

藤:で、歌詞もいい意味で今まで絶対書けなかった部分を書きたいなと。
迷わない!やり切ることに対して迷わない。

―――大ヒット曲「粉雪」もやり切ることに迷わない、
大胆なサビメロが印象的です。

神:やっぱ演奏してても、燃えますよね!(笑)
サビとか来るともう。

前:1番最初に山中湖の合宿で作ってて
その時はもっともっと温かい感じのサビだったんですよね。
で、そのやっぱ感情を露にするフレーズになって
「いや、これでしょう!」って思うようなものになっていたので
嬉しかったですけどね。