J-CD プラネタリウム インタビュー



―――研ぎ澄まされたアコースティックサウンド、
それでいて深いグルーブを感じさせるこの曲は
バンドサウンドがまた一歩前進したことを示しています。

弘:(藤原が)アコギ一本で聴かせてくれたんですけど、
すごい気持ちいいコードだなというのと
すごい美しいなっていう感想を持ちました。

直:そういうのにベースラインをつけるっていうのは、
むずかしいことっていうか、もう本当邪魔したくないなと思って
1番シンプルな形に落としてったってカンジですね。

升:その曲が何を求めてるかっていうことを
僕らがちゃんと感じて、それを楽器で表現するっていうことに尽きるんですけど。


―――この曲は藤原基央が手製のプラネタリウム作りに
挑戦した実体験がベースになっています。

藤:作った人間の実体験はどうなのかっていうのは
聴いてる人間は考える必要ないんじゃないかな
という風に僕は思うんです。
例えばラブソングがあって、じゃその作った人間は
自分の恋人の人とかに書いたものだったとして、
そういうのを考えて聴きますかね?
作った人が自分本位な気持ちでそういう曲をプレイするように
聞く人も自分本位な気持ちで、自分のフィールドの中で
BGMにすればいいんじゃないかなと思うんで。


―――彼ら自身、この曲の完成度には
どれくらい満足感があるんでしょうか。

直:もちろん新しいものはあるんですけど
それに対して「これは新しい!」という感じもしないし
本当に自分の子供が産まれてくる感じ。
まだ自分、子供産んだことないんで分かんないんですけど。

藤:こういうところに無自覚な感じいいんじゃないかな、やってる方は。

毎日毎日身長を測るわけじゃないけど
そういうことしなくても勝手に背は伸びてくわけじゃないですか。
で、背伸ばしたいやつは牛乳飲んだりするわけじゃないですか。
そういうことはやってるわけですよ。

升:増川だって、なんかこういう風に、車乗ってたら
気付いたらなんか手が・・・手がすげぇ速さで動いてるとか。
チャマはこう(右手でベース弾く真似)
こういうのがなんかすげぇ音がしてるとか(笑)

全:笑


―――BUMP OF CHICKENは8月5日、2年ぶりに
ロッキンオンジャパンフェスのステージに出場します。
どちらかというとシャイな性格の彼らは
フェスティバルの解放感を楽しめているのでしょうか。

弘:嫌いじゃないですよ。
基本的に楽屋から出ないですけどね。

藤:すごい楽しいものだと思うんですけど
危険なんだよな、フェスは、本当に危険なんだ。
あれだじぇは本当に危険なんだ・・・。

全:笑


―――一体何があったのでしょうか。

藤:俺らみたいなもんでもワッとしたいなってのありますよ。
自分達の出番が終わると急に気が大きくなっちゃって
「イェーイ最後のバンド見よっぜ〜」みたいになって
行こうとするじゃないですか。
出たら最後、もう帰れないんですよ。
「はい、ちょっと通行証見せてください」と言われて。

直:あぁ、あったね

弘:あったね

升:うん、あったね


―――どうやら楽屋エリアまで戻るための通行証を持たないまま
客席エリアまで出てしまったようですね。

升:それだけセキュリティーがしっかりしてるっていう。

藤:俺、だから感動したんだよ。
こんだけたくさんの人達の中で支えられて
俺達はやっとステージに立つことができたんだなっていう。
すごいフェスって素敵じゃないかと。
だからフェス好きだなと思います。

弘:落ちた

升:落ちたね

弘:完全いい話になった


―――プラネタリウムは今週何位にチャートインしているのでしょうか。
このあとのトップ10チャートをお楽しみに。